1. エンジニア採用コラム
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今さら聞けない”GitHub採用”におけるエンジニア採用の効果と注意点(後編:メリット・デメリット編)

前回の記事ではGitやGitHubについての説明及び、GitHub採用についてご説明させていただきました。
今回は GitHub採用のメリット・デメリット についてご紹介していきたいと思います。

なぜGitHubが採用に利用されるのか(導入メリット)

メリット1.「×学歴・職歴 ◯技術」という自社のブランディング

GitHubアカウントは基本的には匿名性が高く、アカウントには候補者の年齢・学歴・性別などの情報は含まれません。
書類選考時に履歴書や職務経歴書ではなく、「GitHubのアカウントを提出して下さい」と候補者に伝えることで、
「弊社では皆さんの基本情報や職歴情報ではなく、技術を主として適切かどうかを判断しますよ」
といったアピールにつながります。これは、実力主義の強いエンジニアにとっては、非常に効果的な選考方法になり得ると言えるでしょう。

メリット2. 候補者の技術者としての指向性や貢献度がわかる

もし、候補者の方がGitHubを熱心に利用していた場合、

  • どのような言語に慣れ親しんでいるのか
  • どのようなプロジェクトをWatch(ウォッチ)しているか
  • どのように活動しているか(自分で公開しているプロジェクトがあるのか、プロジェクトに参加しているのか)

などを確認することができます。
基本的にはソース・コードの編集履歴ベースにその人の行動がわかるので、職務経歴書に記載されているプロジェクトではブラックボックスになってしまいがちな、詳細の個人としての 貢献度や具体的な行動 を正確に把握することができます。

メリット3. 候補者の準備が楽

もし書類選考をGitHubアカウントのみで実施する場合、候補者は手の凝った職務経歴書や技術アピールのためのドキュメンテーションを用意する必要はなく、URLをただ提出するだけで済みます。エントリーコストが下がり、応募者はカジュアルにエントリーすることができるので、応募人数が増えるなどの効果が見込めます。

GitHub採用のデメリット

これだけ企業や求職者双方にとってメリットの多いように感じるGitHub採用ですが、採用フローとして本格的に展開するには以下のようなデメリットが存在することも考慮しなければなりません。特に候補者の多い会社は以下の点に要注意です。

デメリット1. 現場エンジニアの工数がかかる

GitHubアカウントを提出した候補者にとっては、エントリーのための工数が下がるのが魅力的ではあるのですが、逆にGitHubアカウントからその候補者の技術個性を見極めなければならないため、現場のエンジニアへの負荷がかかります。
GitHubアカウントを熱心にチェックして評価をしてくれる協力的なエンジニアがいる会社は良いかもしれませんが、そうでない場合は書類選考に時間がかかってしまいますし、人事では判断ができないのもデメリットの一つでしょう。

デメリット2. 標準化できない

GitHubアカウントに掲載されている個人が手がけるプロジェクトは言語・フレームワーク・ライブラリなどなど多種多様です。
自身が公開したオープンソースプロジェクトが1000以上のスターを集めている(注目が集まっている)、等の定量的な見方はあるのかもしませんが、必ずしも候補者がオリジナルでプロジェクトを展開しているとは限りません。
また、そのプロジェクトを閲覧する社内のエンジニアが複数いた場合に、結果として閲覧者や評価者の感覚値でしか良し悪しを判断することが出来ません。

デメリット3. 公平性がない

また、GitHubの浸透や利用率は年々向上しているものの、個人が必ずしもプライベートで活用しているとは限りません。 GitHubを活用していないエンジニアも世の中にはたくさんいらっしゃるのですが、GitHub採用では趣味でGitHubを活用しているエンジニアのみが受験の対象となるので、そもそも候補者がGitHubを持っていない場合は土俵にすら立つことができず、全候補者に対しての公平性には欠けるといってもよいでしょう。

デメリット4. 一般公開できるものしか共有できない

会社単位でGitHubを活用しているケースも増えています。そのためGitHubは知っていたり使えたりするソフトウェアエンジニアは多いのですが、企業がGitHub上で管理しているプロジェクトが一般に公開されているケースは非常にまれです。
そのため、業務としておこなってきた活動や貢献をGitHubから測ることは難しいと言えるでしょう。

これらのGitHub採用に対して候補者の嘆きが以下のようなブログでも紹介されています。
「後輩がGitHub採用疲れの話をしてくれた」http://daipresents.com/2016/github-fatigue/

結論、GitHub採用は全ての候補者への共通指標にはなり得ない

このように、GitHub採用は技術者の本質を見極められるひとつの手段として確立されつつあるものの、GitHubアカウントの提出を全求職者に対して必須にすることや、それをベースに合否を判断するのはGitHub採用のアンチパターンと言えるでしょう。

そうした側面もあり、一時期の盛り上がりに比べ近年では、そもそも「GitHub採用」という言葉を使って採用を実施する企業は減少傾向にあります。

立ち位置としては、過度に採用フローに全面的に導入するのではなく、評価の一部の材料として留めておく程度が良いかもしれません。

codecheckで実現するGitHub採用×コード採用

ここまで、GitHub採用だけでは共通指標化が困難であるため採用プロセスへの反映は難しい、ということをご説明させていただきました。

とはいえ、エンジニアの「技術」をベースにした採用の取り組みが本格化しつつある業界の趨勢に変わりはありません。

採用に携わるエンジニアへのインタビューの中であがった「口頭試問の中で見極めるだけではなく、共通指標として実務力を判断する方法がないか」という考えのもと、codecheckは生まれました。

codecheckは、GitHubと連携してソフトウェア開発そのものを試験として出題し、受験者は実務同様に開発をして回答として提出し、Unitテストを用いて採点する、という特徴を持っています。

“GitHub採用×コーディング試験”

のようなイメージを持っていただけると良いかもしれません。これにより、実践的な技術力を全ての候補者に対して共通指標として導入することが可能です。

  • エンジニアの実務力の可視化を採用選考の中に導入していきたい
  • 「GitHub採用」をやっていたが、より本格的且つ効率的に全候補者に対して技術力を共通して測れる指標がほしい

などとお考えの企業様は是非一度ご検討ください。

※GitHub受験が可能な問題領域については「codecheckについて」
ページの「実際の問題領域について」の項目に詳細をご案内しています。

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著者情報

新田 章太

新田 章太

2012年3月に筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻卒業。 現在、株式会社ギブリー取締役を務めています。 おもに、codecheckやCODEPREPといった、エンジニアの成長支援事業の統括、及び自社サービスプロダクト推進室の責任者として活動をしております。

著者情報

新田 章太

新田 章太

2012年3月に筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻卒業。 現在、株式会社ギブリー取締役を務めています。 おもに、codecheckやCODEPREPといった、エンジニアの成長支援事業の統括、及び自社サービスプロダクト推進室の責任者として活動をしております。